木製玄関ドア塗装を専門に行う弊社に、YAMAHA製のプレミア玄関ドアの再塗装を、久しぶりにご依頼いただきました。お客様からメールでお送りいただいた画像で、既存の塗料がポロポロと剥がれている状態を確認しました。
お客様と打ち合わせをしたうえで、後日本見積もりに伺い、実際のヤマハ製玄関ドアを拝見しました。何度か塗り替えがされていたようですが、塗料が適切なものではなかっただけでなく、古く劣化した塗料の上にそのまま重ねて塗られている状態でした。
正直なところ、このような無責任な工事にはムカムカする思いです。ただ、ヤマハ製であり、その中でも最高級の素材が使われているドアだからこそ、ここまで木地(下地)が傷まずに残っていたのだと感じました。
これまでの塗装の問題点
このようなドアを施工する際、毎回直面するのが「以前の業者が既存塗料を落とさず、そのまま上に施工している」という状態です。この厚み(何回分の塗膜か分からない状態)を落とす役目が、弊社の責任になります。


(施工前のドア全体。黒っぽい色で、ところどころ塗膜が剥がれている状態)
(ドア面のアップ。塗膜が大きく剥がれて木地が見えている部分)
玄関ドア再塗装のお見積りの際、見た目だけでは塗膜が何層あるのか確認できないため、それも辛いところです。当然ですが、塗膜が厚ければ厚いほど「落とす」のに苦労します。
木製玄関ドア塗装で一番重要な「下地」
木製玄関ドア塗装工事で一番重要なポイントは「下地が命」ということです。施工の際は、慎重に、丁寧に、そして傷をつけないように、既存の塗料を落とさなければなりません。結構な骨の折れる作業です。

(ドア下部パネルのアップ。塗膜が波打つように剥がれている状態)

(ドア枠下部と隣の金属パネルのアップ。錆や汚れが目立つ状態)
木の繊維から出てきた「油」への対応
時間をかけて、やっとのことで塗料を落とし終え、「よし、明日から本格的に塗れるぞ」と思った矢先、今度は木の繊維から油のようなものが出てきました。
実はこのドア、お客様のお父様が建築会社の社長をされていた頃に設置されたものでした。社長という立場ではありましたが、塗装の技術者としての経験や知識はなかったため、これまで何度も、ご自身の会社の塗装業者を呼んで塗り直しをされていたそうです。その結果、あまり適切とは言えない塗料が幾重にも塗り重ねられ、油系の塗料もたっぷりと染み込んでしまっていました。
油系の塗料は、ウレタン塗装とは相性が悪く、そのまま上から塗ってしまうと後からすぐに剥がれる原因になります。この問題を避けるため、通常の工程にさらに1日を追加し、木に染み込んだ油分を、できる限り(体感で9割ほど)取り除く作業を行いました。単純に塗るだけでは済まない、手間のかかる工程です。
お客様に事情をご説明させていただき、内容をご理解いただいたうえで、この方法で進めることになりました。あれだけ油が染み込んでいたものを綺麗に落とす作業は、決して簡単にできる内容ではありませんが、何とか頑張って仕上げることができました。


(パネル角の部分。塗膜がまだ一部残っている境目のアップ)
(塗料をすべて落とし終えたパネル面。木地が綺麗に出た状態)
二人の職人で5日間かけて仕上げました
こちらのYAMAHAプレミア玄関ドアの再塗装は、油分を取り除く作業も含め、二人の職人で5日間かけて仕上げました。残念ながら、企業秘密のため、すべての作業工程をお見せすることはできませんが、可能な範囲でご紹介します。

(ドア枠の角と隣の金属パネルの境目。緑の養生テープが見える)

塗料を落とし終えたドア全体。周囲を緑の養生テープで保護した状態)
仕上げの様子
YAMAHAの玄関ドアにここまで良くない塗料が重ねられていた例は、なかなかありません。ペンキ、ワックス、油系の塗料など、それぞれの塗装屋さんがべたべたと塗り重ねていたものを、二人の職人で丁寧に落とし、木地を綺麗な状態に戻しました。

(艶のある仕上げ塗装のアップ。木目がくっきりと出た状態)

(塗装後のドアパネル。丁番などの金物も見える落ち着いた仕上がり)

(塗装後のパネルのアップ。丁番の金色が映り込んでいる)

(塗装後のドア全体。真鍮の取っ手や郵便受けも輝いている)
お客様との記念撮影
YAMAHAの玄関ドアの塗装仕上がりをご覧いただき、大変喜んでいただきました。弊社の専務(職人であり、事務も担当しています)と一緒に、記念撮影をさせていただきました。写真は弊社の宝物です。工事の際にもお客様のご協力があり、順調に工事を進めることができました。この場をお借りして、あらためて感謝申し上げます。

(仕上がったドアの前で、お客様と弊社の専務が並んで記念撮影)
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