木製玄関ドア塗装|世田谷区のAICA(アイカ)製玄関ドアを工場で再生した施工事例

世田谷区のお客様より、木製玄関ドア塗装のお見積りのご依頼をいただきました。ドアはAICA(アイカ)製の木製玄関ドアです。弊社では、メールに添付していただいた画像を確認し、45年の家具塗装と玄関ドア塗装の経験から費用を算出して、先に概算のお見積りをお返事しております。

ご依頼の経緯と現地調査

後日、お客様から「工事をお願いしたい」とのご依頼を受け、早速現地にお伺いしました。ドアの状態と周りの環境を確認し、これまでのお手入れの状況を伺いました。お客様はこちらに引っ越されたばかりで、以前のお手入れについてはご存じないとのことでした。

職人として長い年月この仕事を続けてきたので、たいていの問題は乗り越えてきました。よほどのことがない限り、「良い仕上がり」には自信があります。しかし今回は、ドアの状態と玄関まわりの環境を考えると、現場で仕上げるのは非常に難しいと判断しました。

施工前のAICA製木製玄関ドアの状態

世田谷区の施工前のAICA製木製玄関ドア全体

(施工前のドア全体の写真)

ドアの上の天井(軒天)が短いぶん雨を受けやすいのですが、北向きで直射日光が当たらないのは良い点だと思いました。

施工前の木製玄関ドア下部の傷と塗膜のはがれ
施工前の木製玄関ドアの鍵まわりと下部の傷み

(ドア下部の傷と、塗膜のはがれ)

(鍵のまわりと、ドア下部の傷み)

今まで再塗装されたことがないため、塗料の劣化が目立ちます。ですが、他社による塗装工事の跡がないぶん、きれいなドアに戻せる可能性がぐんと高くなります。

一部に穴埋めの跡がありました。元々AICAさんがドアを作る工程でこのように穴埋めをしたのか、後からどこかの業者に部分的に直してもらったのかは分かりませんが、全体には補修の気配はないように見受けました。

仮ドアを設置し、ドアを弊社の工場へ運びました

現場での仕上げが難しい理由をお客様にご説明し、ご理解いただいたうえで、後日、仮ドアを用意して交換に伺いました。仮ドアをお客様のドアの代わりに設置し、職人3人でお客様のドアを弊社に持ち帰りました。

木製の玄関ドアは、見た目からは想像しにくいのですが、かなり重たいものがあります(ドアの種類と大きさによります)。今回のドアは高さ2.3m、幅83cm。高さがあり、運ぶときに不安定になりやすいので、3人いると安心です。

万が一に備えて工事専用の保険にも入っていますが、おかげさまでこれまで、一度も使う必要はありませんでした。この仕事では何から何まで神経を最大限に使いますので、無理はしません。

今回は、車に積み込むまでの玄関まわりのルートも簡単ではありませんでした。仮ドアは鍵付きなので、本来のドアがない間も、安心して普段どおりに生活していただけます。

施工前の木製玄関ドアの蝶番側と枠の傷み
工場に運び入れた施工前の木製玄関ドア

(蝶番側のドアと枠の傷み。枠の問題は、現場で塗装する際に分かりました)

(弊社の練馬の作業所に運び入れました)

古い塗膜をすべて、丁寧に落としました

木製玄関ドア塗装では、既存のコーティングをすべてきれいに、丁寧に落とすことが非常に重要な作業です。古い塗膜が残っていると、その上に何を塗っても長持ちしません。

古い塗膜を落とした木製玄関ドアのパネルの木目
古い塗膜をすべて落とした木製玄関ドア全体

(古い塗膜を落としたあとのパネル。木目がはっきり見えます)

(古い塗膜をすべて落としたドア全体)

ドアは工場で塗装、枠は現場で塗装しました

工場でドアを手がけている間、お客様がご在宅の日に、2日間で枠の塗装に伺いました。

枠の傷みの原因はコーキングでした

ドア両サイドの枠に、不思議な傷みがありました。建築当時、後からドアまわりの一面に石を貼ったようです。その石とドア枠の間にちょっとした隙間があり、そこに「コーキング」(隙間を埋めるゴムのような材料)が施されています。問題はこのコーキングにありました。

コーキングには、大きく分けて「一液性」と「二液性」の2種類があります(塗料にも一液性と二液性があります)。一液性は職人にとって作業しやすいのですが、比較的長持ちしません。二液性は耐久性に優れていますが、ここで使われていたものは、何らかの原因で「硬化不良」(きちんと固まらない状態)が起きていたようで、今になっても柔らかくネトネトしていて乾いていません。

乾いていないコーキングの中の油分が、じわじわと枠の中に染み込み、枠のコーティングを劣化させていました。その劣化が進んで、枠がだいぶ弱っている状態でした。

現場で下地を整えている玄関ドアの枠
塗装を終えて乾燥部屋に置いた木製玄関ドア

(現場での枠の塗装作業。枠の下地を整えているところです)

(仕上がったドアを乾燥部屋に入れたところ。企業秘密のため、すべての作業工程はお見せできません)

約1か月後、ドアを元の場所へ戻しました

かれこれ1か月かかりましたが、無事に玄関ドアを現地に戻しました。皆でひと安心です。

元の場所に戻した塗装後の木製玄関ドア
塗装後の木製玄関ドアの木目と艶のクローズアップ

(元の場所に戻した木製玄関ドア)

(仕上がりのクローズアップ。木目と艶がよみがえりました)

施工完了:AICA製木製玄関ドアが美しくよみがえりました

2024年12月後半の寒い日に、ドアを元の状態に設置しました。お客様には工事の内容と、ドア枠とそのコーキング(シーリング)の問題についても、細かくご説明しました。

塗装を終えた世田谷区のAICA製木製玄関ドア全体

(塗装を終えて元の場所に戻した、世田谷区のAICA製木製玄関ドアです)

お客様からいただいたお言葉

仕上がりにも大変ご満足いただき、「工事をお願いして本当に良かった!こんなにきれいにしていただいたので、今後も大事に使いたいと思います」と、何度もお褒めの言葉をいただきました。

塗装を終えた木製玄関ドアの前に立つお客様と職人

(仕上がったドアの前で、お客様と一緒に)

世田谷区で木製玄関ドア塗装・AICA玄関ドア塗装をご検討の方へ

木製玄関ドアの塗装を理解していない職人では、良い仕上がりにはなりません。古い塗膜の密着がすでに悪くなっていると、その上に何を塗っても長持ちせず、場合によっては1か月ではがれ落ちてしまいます。

弊社では、古い塗膜をすべて落とし、下地から整える施工を大切にしています。現場での仕上げが難しい場合は、今回のように鍵付きの仮ドアを取り付け、ドアを弊社の工場へ運んで塗装・乾燥させてから、元の場所に戻します。

まずはドアの写真をメールでお送りください。画像を確認して、概算のお見積りをお返事いたします。

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