深い彫刻が施された重厚なヤマハ製木製玄関ドア。長年の風雨で塗膜が剥がれ、木肌が白化している状態でした。
お客様の「このドアを生かしたい」というご希望を受け、剥離処理から着色・保護仕上げまで丁寧に再現しました。
本ページでは、施工前と施工後の比較をはじめ、使用材料、再生までの工程、作業ポイントを分かりやすくまとめています。
同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
施工前と施工後の比較

施工前[before]

施工後[after]
今回の工事では、劣化した塗膜・汚れ・不適切な過去塗装を丁寧に除去し、
木肌本来の表情を取り戻したうえで仕上げ工程へ進みました。
装飾部はすべて手作業で補修し、彫刻の奥行きや陰影も復元しています。



古い塗料葉殆ど残っていない無防備状態

玄関ドアの内側・再塗装不要


借りドアを設置し、お客様のドアを弊社に運びました

社内作業所で 作業スタート

先ずは装飾に残っている塗料を除外しました

装飾が深いので、以前の業者の作業を直す事に

ここからは繊細な削りと装飾の整う作業

職人は2日間かけて装飾一フレームを綺麗にした

削り、微調整、油とりなど塗装前の作業だけで2週間以上かかりました


塗装完了まで一か月半かかりました(乾燥部屋に保管)
今回の工事では、劣化した塗膜・汚れ・不適切な過去塗装を丁寧に除去し、
木肌本来の表情を取り戻したうえで仕上げ工程へ進みました。
装飾部はすべて手作業で補修し、彫刻の奥行きや陰影も復元しています。




- 木製玄関ドアは塗装方法や工程により、仕上がりの美しさや耐久性が大きく変わります。
- 今回のように彫刻のあるドアは特に専門性が求められますが、適切な処理で美しくよみがえります。
- 同じタイプのドアをご検討中の方、現在の状態で施工できるか不安な方、
- まずはお気軽にご相談ください。
物件・仕様
- 所在地:埼玉県
- 対象:木製彫刻玄関ドア(両開き)
- 施工期間:完了まで約1か月半
- 仕上げ:ウレタン仕上げコーティング仕上げ(溶剤)
- 特記事項:深彫り部の手磨き仕上げ・金物の再調整
作業ポイント
- 剥離・素地調整:劣化塗膜を完全に除去し、木目の奥まで汚れを落とす。
- 下地補修:乾燥によるクラック部を充填補修し、全体を均一に整える。
- 油分取・微調整:彫刻部の陰影を活かすよう、数回にわたり粗目から柔らかいサンドペーパーまで。
- 仕上げ保護:屋外対応ウレタンコーティングで耐候性と光沢を確保。UV対策、雨、風にも強い塗料。
職人より
木部の呼吸を感じながら、彫刻の一つ一つを筆で丁寧に仕上げました。
完成後、奥様から「まるで新築のよう」とのお言葉をいただけたことが何よりの喜びです。